PRESSRELEASE プレスリリース

2009.01.21

シボレーボルトのバッテリーパックは米国内でGMが製造

・GMは、大手自動車メーカーによって運営される初のリチウムイオン電池の製造工場を米国内に設立する

・シボレーボルトのリチウムイオン電池のセル部分の供給企業はLG Chem社に決定

・高性能バッテリー戦略により、GMのハイブリッド・電気自動車開発能力が強化される

・GMは、世界で初となる「自動車電池研究施設」を新たに米国内に開設する。それによって、デザインや開発、テストに関する能力の強化を実現する

・ミシガン大学とパートナーシップを組み、バッテリーエンジニアのために養成特別カリキュラムを開発中である


デトロイト – GMのリック・ワゴナー会長兼CEOは、北米国際オートショーで、長距離走行が可能な電気自動車「シボレーボルト」(ガソリンや排気ガスの排出なしに最長走行距離64kmが可能)のバッテリーパックは、米国内でGMによって製造されることになると発表した。

GMは、大手自動車メーカーによって運営される初のリチウムイオン電池製造施設をシボレーボルトのバッテリーパッックシステム製造のために設立する。バッテリーパックシステムの中には、電池の主要な部位とともに、モジュール分けされたリチウムイオンセルが含まれる。

工場はミシガンに建設を予定されており、現在地元の政府当局との交渉段階にある。建設が始まるのは2009年始めの予定であり、生産設備の導入は2009年中旬、生産開始は2010年と想定されている。

ワゴナーは、「高性能バッテリーのデザイン、開発、製造は、GMのコアコンピテンシーとなるべきものであり、これを実現するために、現在、企業能力とリソース基盤を急速に拡充しているところである。」と述べ、「10億ドルを越える投資となる今回の決定は、自動車業界の電気化とシボレーボルトについての我々のコミットメントを形として表明したものである」と続けた。

ボルトのリチウムイオン電池のセル部分は、LG Chem社が提供することとなる。GMのバッテリー製造工場の稼動まで、ミシガン州トロイに本拠地を置くLG Chem社の子会社Compact Power社がボルト試作車のバッテリーパック組み立てを行う。また、ボルトのリチウムイオン技術開発を促進する目的で、Compact Power社およびLG Chem社とは、ジョイントエンジニアリング契約が交わされている。

GMは、LG Chem社のセルを用いたボルト用バッテリーパックについて過去16ヶ月間テストを重ねており、研究室内、路上の両方で重ねられたこれらのテストによって、リチウムイオン電池技術についての貴重な発見がもたらされている。

「LG Chem社をセルの提供企業として選んだのは、LG Chem社が、性能・生産体制・効率性・耐久性などの多くの面で他に類を見ないクオリティを実現してきた実績を示していたからである。」と述べたワゴナーは、「GMでは、LG Cham社の技術的強みが我々のエンジニアリングや製造の面での強みとあいまって電気自動車開発における我々の現在・あるいは未来におけるポジションを強固なものにしてくれると確信している。」と続けた。


■GMの高性能バッテリー戦略について
ワゴナーはまた、「今回の発表は、高性能バッテリーについてGMが持ち、二つの方向で現在拡大を見せている総合的戦略の一部である。」と発言。「まず初めに、我々は電池研究や開発、集積などにある自分たちのコアコンピテンシーを明確化している。そして、これらの基盤を統合して製品開発や製造工程に組み込んでいく。こうした取り組み姿勢がGMの競争優位性となり、長期的視野にたった成功に欠かせないものとなってくると信じている。次に、我々は、未来を担う自動車電池のエンジニアの他にも、世界中から電池のサプライヤーや学術分野の専門家を集め、彼らの専門分野に関する能力や見識を最大限活用し、電池の組成やデザインを開発しようとしている。」と説明した。


■GMの高性能バッテリー戦略の主要要素:
・米国に、世界最大の自動車電池研究所を設立。(3251平方メートル)リチウムイオン電池やニッケルメタルハイブリッド電池を始め、次世代エネルギー貯蔵システム技術などについての研究も行うことで、国内での高性能電池開発を加速させ、世界各所に散らばるGMの研究所ネットワーク(ニューヨーク州 Honeoye Falls、ミシガン州Warren、カリフォルニア州Torrance、ドイツMainz-Kastel)の中心地として各所の研究を牽引する役割を果たすこととなる。新しく設立される研究所はミシガン州に置かれ、現在地元と政府当局との交渉段階にある。

・自社内の電池開発能力を向上させるため、GM内のグローバルなハイブリッド・電気自動車および高性能バッテリーに関する組織編制を増強し、現在高性能バッテリー技術を専門に研究する200人以上のエンジニアに加えて、2009年には全部で数百人にまで更にエンジニアの数を増やす。

・ミシガン大学と共に、ミシガン州Ann Arborに自動車高性能バッテリーの研究所を設立し、自動車バッテリーエンジニアを養成するための特別クラスをミシガン大学エンジニアリングカレッジ内に設ける。

・LG Chem社、A123Systems社、日立、Compact Power社、Cobasys社など、セル開発や製造、バッテリーなどについて専門性の高いサプライヤーと、強固な関係構築を継続する。

・米国エネルギー省、米国自動車研究評議会、米国高性能バッテリーコンソーシアム、電力エネルギー研究所などを初めとする政府組織や産業共同体と協働して、 ハイブリッド、接続型、電気自動車の開発とそれを下支えする関連電気インフラストラクチャーの進展を実現する。


石油への依存度軽減、燃料経済の改善、排出ガス減少を実現する代替エネルギーや高性能技術は、今後の持続可能な交通運輸発展の鍵となる。GMは、世界中の消費者のニーズに最もあった解決策を提示すべく、高性能ガソリン、ディーゼル、バイオ燃料技術から、電動に分類されるハイブリッドやプラグインハイブリッド「長距離走行電気自動車」、そして水素燃料電池自動車と、複数の可能性をオプションと持ち、模索している。GMは、バッテリーと水素燃料電池技術を基盤にした電動自動車こそが、長期的に見て最良な、持続可能な個人輸送の解決策だと信じている。
2008年6月、GMの取締役会はシボレーボルトプログラムと2010年終盤に製造を開始する Voltec™推進システムを承認。ボルトは、最大64kmの走行距離を持ち、64kmまでの距離であれば、グリッドを通して充電され、リチウムイオンバッテリーパックに蓄えられている電力で走る。走行距離が64kmを超えると、小さいエンジン駆動の発電機が追加電力を供給し、ボルトは更に何百kmという距離を走行することが可能である。長さ1.8m、重さ181kgの16kWh T型リチウムイオンバッテリーの開発こそが、ボルトの成功を握ることとなる。量産(予定)モデルは2008年9月に発表された。


GMについて:ゼネラルモーターズ (NYSE: GM) は世界最大の自動車製造メーカーであり、過去77年間、年間販売台数ナンバーワンの座に君臨した。 1908年創業。現在世界で25万2000人の従業員を擁する。本社は米国ミシガン州デトロイトにあり、あわせて34ヶ国の国々で自動車やトラックを製造している。2007年世界中で販売された自動車およびトラックの合計台数は約937万台。販売ブランドは以下の通り:ビュイック、キャデラック、シボレー、GMC、GMデーウー、ホールデン、ハマー、オペル、ポンティアック、サーブ、サターン、ヴォクスホール、ウーリン。GMの子会社OnStarは、自動車の安全や情報サービスの分野を牽引する存在である。GMについてのより詳しい情報はwww.gm.comにて入手可能。

以上

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