2008.01.22
家電見本市で自律走行車『タホBoss』のデモ走行を実施。
事故や渋滞のない未来のカギを握る、エレクトロニクス技術とコンピュータ・ソフトウェア
ラスベガス発 - 米ゼネラルモーターズ(以下GM)は、米国最大の家電見本市(通称CES)で自律走行車、シボレー『タホBoss』のデモ走行を実施した。タホBossは、昨年11月に行われた米国防総省主催の無人ロボットカーレースで60マイル(約96.6km)の市街地コースを走破した実績を持つ。タホに搭載される最先端のエレクトロニクス技術は、自動車事故の最大の原因である「ドライバーの誤操作」を抑止する車両を量産化する可能性を秘めている。
タホBossは、カーネギー・メロン大学、GM、および関連企業が共同して開発したもので、GM研究・開発センターの創設者、チャールズ・F・ケターリングの愛称である「Boss」にちなんで名付けられた。タホBossには、LIDAR(光検出式レーダー)やレーダー、情報を地図として視覚化するGPS (全地球測位システム)機能が搭載され、それらの機能を駆使して走行する。インテリジェント・アルゴリズムやコンピュータを使って道路形状や他車の位置、路面上の障害物を認識・検知し、障害物を避けて安全に走行できるルートを探しながら、指定された走行ミッションをこなす。タホBossは、国防総省高等計画研究局(DARPA)主催の「2007アーバン・チャレンジ」で、交通量の多い交差点や、停止信号が設定された市街地コース(60マイル)を6時間以内で走行し、優勝を果たした。
GM研究開発・企画担当副社長のラリー・バーンズは、「今後は、ガソリンの代わりに電気を使う次世代車両を利用できるだけでなく、タホBossのように自動車にエレクトロニクス技術を搭載することで、衝突事故のない創造性に富んだ通勤・通学手段や、交通渋滞がほとんど発生しないような社会を実現できる。タホBossに搭載される技術は、自律走行中の車内で乗員が電子メールを操作したり、ニュースをチェックできる日への足掛かりとなる。今回実施されたアーバン・チャレンジ大会により、我々は自律走行車を現実のものにするために何が必要なのか、より深く理解することができた。今後も引き続き、新たな自動車の発明に取り組んでいきたい。」と語った。
今日の自動車においても、自律走行を支援する技術が次々に搭載され、事故の原因となりうるドライバーの運転操作ミスを減少させている。エレクトロニクスによって実現される自律走行は、未来の輸送手段に影響を与える画期的な技術である。
これまでに実用化されている技術には、アダプティブ・クルーズ・コントロールや、GMのスタビリトラックに代表される車両安定性制御システム、GMの GPS対応「オンスター」安全・セキュリティシステム、衝突検知センサー、サイド・ブラインドゾーン・アシスト、レーン・ディパーチャー・ウォーニング・システムなどがある。これらの技術は、ドライバーの「責任」の代わりになるものではないが、事故につながる操作ミスを減少させて乗員の安全性を高めることで、交通渋滞の緩和にも役立つものと期待される。
GMは、DARPAアーバン・チャレンジでタホBossを走らせたタータン・レーシングチームの主要スポンサーを務めたほか、自律走行技術の開発においても、ピッツバーグのカーネギー・メロン大学敷地内にある共同研究施設で同大学と共同で取り組んでいる。GM研究・開発部門エグゼクティブ・ディレクター、アラン・タウブによると、この技術の開発には大学や関連企業とのコラボレーションが不可欠だという。
タータンチームがDARPAアーバン・チャレンジで優勝した際、GMやカーネギー・メロン大学のほかに、以下の各社からの協力も得た。キャタピラー、コンチネンタルAG、インテル、グーグル、アプラニクス、テレアトラス、ベクター、イベオ、モービルアイ、CarSim、CleanPower Resources、M/Aコム、NetApp、CANtech、ヒューレット・パッカード。
以上

