2007.06.21
コルベット・レーシング、ル・マン24時間耐久レースで第2位
コルベットC6-R 63号車、完璧な走りでGT1クラス第2位の表彰台を獲得
フランス、ル・マン - 第75回ル・マン24時間耐久レースに参戦したコルベット・レーシングの2台のマシンは、その勝敗の行方が明と暗に分かれる結果となった。ロン・フェローズ、ジョニー・オコネル、ヤン・マグヌッセンの3人がドライバーを務めたコルベットC6-R 63号車は、この世界最高峰のスポーツカーレースにおいてGT1クラス第2位、総合第6位という好成績を収めた。今回、第2位に入賞したことにより、コルベット・レーシングは、2000年のル・マン初勝利から8シーズン連続での表彰台獲得となった。
レース当日の上空は、スタート時の雲一つない状況から一転。2日目には厚い雲が立ち込め、さらには激しい雨が降る中で午後3時のゴールを迎えるという、不安定な天候下でのレースとなった。レース終盤になると、カナダ人ドライバーのロン・フェローズがハンドルを握るコルベットC6-R 63号車が、トップのアストン・マーティンDBR-9 009号車を1周遅れで追う展開に。
だが、ゴールの49分前、雨によりセーフティカーが導入され、猛追するフェローズの行く手を阻んだ。レース終了の10 分前にグリーンフラッグが振られ、最後の追い上げを図ったものの、最後までアストン・マーティンを捕らえることはできなかった。
「視界は最悪だし、コースのあちこちには水たまり。そんな状況の中、とにかくマシンを接触させないように走った」とフェローズは振り返る。「本当に過酷なレースだった。セーフティカーが入ってきたときは、正直いい気分じゃなかったけど、それが運命というもの。クルーやチームメイトのヤン、そしてジョニーは、レースの最初から最後まで本当に素晴らしい仕事をしてくれた。ゴールが午後4時だったらよかったよ。」
「セーフティカーが入ったことで台無しになってしまったけど、僕らにとって、終盤に降り出した雨は好都合だった。」とヤン・マグヌッセンは語る。「終盤のロンは本当に速かった。闘志がみなぎっていて、そんな彼がとてもクールで格好良く見えたよ。周を重ねるごとにタイムを上げてきたし、アストン・マーティンを捕らえることができるんじゃないかと思わせるほどの猛追だった。ああいうエンディングは大好きだよ。」
「2台の強力なライバルに挟まれての素晴らしい戦いだった。僕らとしては、ほぼパーフェクトなレースだった。給油、タイヤ交換、ドライバー交代以外は一度もピットインすることもなかったし、自分が経験したル・マンの過去のレースを振り返っても、おそらく今回が最も完璧なレースだったと思う。唯一言えることは、自分たち以外にも、完璧な走りを見せたライバルがいて、彼らが僕らよりほんのわずかに速かったということだ」と続けた。
今回のレースにおけるコルベットC6-R 63号車のピットストップは27回。周回数は342、走行距離は2,897マイルだった。第2位となったことで、ル・マン24時間レースでのコルベット・レーシングの3年連続優勝はストップした。ちなみに同チームは2000年に3位、2003年に2位という結果に終わっている。
「優勝できなかったのは残念だったが、今回は勝つのは不可能なレースだった」とコルベット・レーシングのプログラムマネージャー、ダグ・フィーハンは語る。「世界トップクラスのスポーツカーチームと互角に渡り合えたこと、さらに表彰台を獲得できただけでも名誉なことであり、2位という結果に恥じる気持ちはまったくない。」
コルベット・レーシングの次回のレースは、7月6日と7日、コネチカット州レイクビルのライム・ロック・パークで開催される、アメリカン・ル・マンシリーズのノースイーストGPとなる。
ル・マン24時間耐久レースGT1クラス レース結果 トップ5
順位/号車/ドライバー/マシン/周回数
1. (009)ブラバム/リデル/ターナー、アストン・マーティンDBR9、342
2. (63)フェローズ/オコネル/マグヌッセン、コルベットC6-R、342
3. (008)ブシュー/ゴリン/エルガード、アストン・マーティンDBR9、340
4. (007)エンゲ/ハーバート/コックス、アストン・マーティンDBR9、337
5. (54)グロッピ/プロスト/ベロック、サリーンS7R、336
リタイヤ
15.(64)ギャビン/ベレッタ/パピス、コルベットC6-R、22
コルベット・レーシング関係者のコメント
ジョニー・オコネル:「非常に過酷な条件の中、チーム全体がひとつになり、可能な限り、攻めの走りに徹することができた。ただ、終盤の展開は残念だった。ライバルより20秒から30秒速く走り、ロンがラップで追いついたところで、セーフティカーが入ってしまった。それさえなければ、ル・マンの歴史に残るエキサイティングなフィニッシュが飾れたと思う。」
「今回の結果を誇りに思うし、願わくばアストン・マーティンにもアメリカに来てもらって、再び戦いたい。2位というのは、優勝に一番近い位置だけあって、実にハングリーな気分にさせてくれるものだね。レース終盤の雨以外のすべての条件において、僕らはアストン・マーティンより1周あたり2秒ほど遅れていた。ル・マンは過酷なイベントであると同時に、僕にとって最も特別なレース。今回は息子を連れてきて、彼と共にル・マンでの経験を味わった。息子にもうひとつの勝利、つまり優勝をプレゼントするまで、毎年この地に戻って戦い続けよう、今はそんな気分かな。」
GMレーシング・ディレクター、マーク・ケント:「ル・マンで無事にフィニッシュできたことだけでも、素晴らしい快挙。コルベット・レーシング、そしてチームメンバー全員の努力に対し、非常に誇りに思う。今回のフィニッシュは、彼らが実践する”ネバー・ギブアップ“の精神の賜物だ。」
以 上

