2008.03.03
シボレーが427クラシックモデルをベースとした「コルベットZ06 427スペシャル・リミテッド・エディション」を限定生産
1967年型の427エンジン搭載モデルに採用された、伝説のスティングレイスタイルのデザインとグラフィックスをモチーフにしたスタイリング
デトロイト発-シボレーは、コルベットZ06 427リミテッド・エディションを限定生産すると発表した。このモデルは、ビッグブロックユニット搭載し、1960年代半ばに活躍したコルベット・スティングレイをモチーフにしたもので、その数字が示すとおり、排気量427立方インチ(約7,000cc)という最強の性能を誇るエンジンを持つ。1966年から1969年にかけて導入されたこのエンジンは、Z06に搭載される7.0リッターLS7型スモールブロックV8エンジンの排気量に匹敵するものである。
ボディーカラーには、Z06初となるレッドメタリックの「クリスタル・レッド・ティントコート」を採用。さらに、フロントフェイスには、1967年型の 427エンジン搭載モデルに採用された、伝説のスティングレイスタイルのデザインとグラフィックスをモチーフにしたスタイリングが施されている。また、エンジンフードのエンブレムには、「427」の数字が限定で刻まれる。これらにはいずれも、コルベットの組立工場長として15年の務めを終えようとしているウィル・クークセイによるナンバリングとサインが施されたうえ、限定モデルの証明書も添えられる。
コルベットのプロダクトマネージャー、ハーラン・チャールズは、「コルベットに受け継がれてきた427という数字は、伝説の称号である。初代427エンジンとLS7型427立方インチとのタイアップは、Z06が導入されて以降、コルベットチームが思い抱いてきたことだった。今回、このスペシャルエディションに我々の想いが反映されることになり、胸が高鳴る気持ちだ。」と語っている。
オーダーコード「Z44」として入手できる特別限定のZ06は、今春より505台の生産が開始される。米国とカナダで発売されるのはわずか427台。そのほかの78台は北米以外の国や地域に輸出される。
■コルベットZ06 427リミテッド・エディションの主な特徴
・エクステリアは、「クリスタル・レッド・ティントコート」のボディーカラー
・スティングレイ流のグラフィックス
・「427」の数字が刻まれたエンジンフードバッジ
・新デザインの専用クロームホイール
・カラード・リアスポイラーおよびドアハンドル
・専用ダークチタニウム・カスタムレザーインテリア
・クリスタル・レッドカラーの専用トリムプレート
・シリアルプレート付コンソール・アームレスト
・「427」の刺繍が施されたシートおよびフロアマット
・Z06専用ドア・シルプレート
コルベットZ06詳細
Z06に搭載されるLS7型7リッターエンジンは、チタン製のコンロッドやインテークバルブなど、モータースポーツで培ったノウハウをフィードバックし、軽量化を実現。最高出力は512ps(377kW)を発揮する。また、搭載されるトランスミッションは6速マニュアルトランスミッションのみとなる。
車体重量1,437kgの軽量ボディに収められているLS7型エンジンは、1速で0-100km/h加速を約3.7秒、最高速度318km/hを計測。さらに、ドイツのニュルブルクリンク・オールドコースで7分43秒という驚異的なラップタイムも記録している。
Z06は独自のアルミボディ構造や一体型ハイドロフォーム成型部品を採用することにより、最適な剛性と軽量化を実現。また、フロントホイールハウスにカーボンコンポジットや、キャビンフロアにカーボンファイバーに超軽量のバルサ芯材を組み合わせるなど、カーボンファイバー(炭素繊維)を利用した最先端コンポジット材をアルミ構造体に結合させている。
タイヤは、フロントに275/35ZR18、リアには325/30ZR19インチをセット。ブレーキは、フロント355mm、リア340mmのクロスドリルド・ベンチレーテッドディスクを採用し、かつフロントには大口径の6ポッドキャリパーを装備。そのほか、デルファイ社製4チャネル式ABSシステムや、「コンペティティブ・ドライビング」モードといった高性能ハンドリングシステムも標準装備する。
コルベットと427エンジンの歴史
コルベットとして、シボレー・マークIV V8がデビューしたのが1965年、シボレー・マークIVは、シボレーの他のV8モデルに比べ、全てにおいてパフォーマンスが勝っていたことから、「ビッグブロック」という愛称で呼ばれ、その他のV8が「スモールブロック」として知られるようになった。1965年、このビッグブロックが396立方インチ・エンジンに提供され、最高出力はグロス値で431ps(317kW)を発生した。1966年には、大口径シリンダーを搭載したことで、伝説の427立方インチへと成長を遂げた。エンジンは395ps(291kW)と431psの2タイプが用意された。
直列3組の2バレル・キャブレターという独特の吸気システムを持つコルベット427エンジンは、1967年までに伝説の黄金時代を築き上げた。L71 (オーダーコード)エンジンを搭載したコルベット427は、三角形状の大型クローム・エアクリーナーが特徴で、441ps(324kW)を発生した。このビッグブロックユニットを積んだコルベットは、スティングレイ風に隆起したエンジンフードで容易に見分けることができた。
1967年には、L88のコードを冠する427エンジンを数量限定で生産。436ps(321kW)を発生したL88エンジンは、再設計された1968年および1969年のモデルと密接なつながりがあった。L88エンジンにはL71エンジンで採用された2バレル・キャブレター3組ではなく、4バレル・キャブレター1組から成る吸気システムを採用したのである。
427のラストイヤーとなる1969年までには、L88、L71そして軽量アルミシリンダーブロック製の希少なZL1 427エンジンなど、じつに6機種ものユニットが登場した。
1970年になると、ビッグブロックエンジンのサイズは454立方インチに拡大され、初代ビッグブロック・エンジンファミリーは1974年モデルイヤーを最後に、コルベットのラインナップから姿を消した。それから20年以上もの歳月を経て登場した2008年モデル・コルベットZ06の心臓部には、ビッグブロック並みの排気量と馬力を実現し、スモールブロックならではの燃費効率の良さを兼ね備えた優れたパワーユニット(LS7)が搭載され、見事に現代版 427エンジンの再来を果たしたのである。
以 上

