HISTORY

  • 1953-1962 FIRST CORVETTE
  • 1963-1967 STING RAY
  • 1968-1982 TRUE AMERICAN SPORTS
  • 1983-1996 WORLD GRAND SPORTS
1953-1962 FIRST CORVETTE

コルベットのプロトタイプが、一般に披露されたのは1953年1月のこと。予想を凌ぐ大反響を受け、すぐさま量産が開始された。 とは言え、GMにとって、オープン2シーターというスタイルをもつスポーツカーの量産は初の試み。 既存の量産車に使われていたパーツを多く流用し、万が一販売が不振でも“痛手”を最小限に抑えられるようしていた。

ボディには量産車としては世界で初めてFRP(強化プラスチック)を採用。 パワーユニットはシボレー・セダンの3859cc直6OHCエンジン(最高出力150ps/4200rpm、最大トルク25.0kg-m/2400rpm)をチューンナップしたものを搭載した。 “演出”でエンジン全体をブルーに塗り、ヘッドカバーには「ブルーフレーム:青い炎」とロゴも入れられていた。 トランスミッションは2速ATのみ。 裏を返せば、斬新なスタイルとは裏腹な内容だったとさえ言える。 本格スポーツカーとしての地位は、V8モデルから築きあげられた。


1958 CORVETTE 1953年1月にコルベットのプロトタイプは登場した。舞台はニューヨークの名門ホテル、ウォルドルフ・アストリア。 GMが1949年から開催していたモーターショー、「モトラマ」にて華々しいデビューを飾ったのだ。 当時アメリカにおけるスポーツカーの多くがヨーロッパ製だったことから、GMは純アメリカン・メイド、しかも量産可能なスポーツカーの開発を狙った。 目標は所有することに喜びを感じることができる2シーターのスタイリッシュなスポーツカー。 ちなみに「コルベット」というネーミングは、第二次世界大戦に活躍した戦闘艦艇にちなんでいる。

当初、直6OHVだったエンジンは、1955年型からは200psオーバーをもたらすV8へと変わった。 4340ccの排気量をもつこのエンジンは最高出力210ps/5200rpm、最大トルク30.0kg-m/3600rpmを発揮。 またトランスミッションに、ようやく3速MTが設定された。 翌年、フロント周りのフェイスリフトと直6エンジンの廃止を経て、エンジンは4638ccに拡大。 メッシュで保護されていたヘッドライトは露出型となり、ボディと同じFRP製のハードトップも装備可能になった。 また、ボディサイドには窪み付けられ、スポーティなテイストを強めることになった。

1957年にはバリエーションも増え、245psと270psのキャブレター仕様、そして250psと283psのインジェクション仕様をラインナップ。 3タイプのLSD、4速MT、ヘビーデューティ・レーシング・サスペンションなど充実した純正ハイパフォーマンス・パーツを数多く設定することになった。
1958年、再びフェイスリフトを受け、新たに4灯ヘッドライトを採用し、ダッシュボードやドアの内張りといったインテリアにも手が加えられた。 ボディサイドにはダミーのエア・インテークを新設。 フロントグリル左右のエア・インテークは、オプション装備が可能となったフロントディスクブレーキの冷却のためだったという。 ベースモデルのパワーは230psになり、インジェクション仕様の最強モデルは290psへとパワーアップした。 参考までに290ps仕様の最高速度は210km/hに達し、0→100km/h加速は6.6秒という動力性能を実現。 これを機に、細かなアクセサリーではウィンドウ・ウォッシャー、ワンタッチ選曲が可能なラジオ、大容量ヒーター、パーキング・ブレーキ警告装置、サンバイザー、ツー・トーンのボディカラー選択などができるようになっていた。 スパルタンなイメージが強いスポーツカーとあれ、アメリカで快適装備は欠かせなかったのだろう。

1962 CORVETTE 1960年には、インジェクション仕様が275psと315psまで最高出力は高まった。 1961年モデルの最も大きな変貌は、リアエンドの造形が、後のスティングレイと同じデザインになったことだ。 また、ラジエーターグリルがデザイン変更を受け、4灯式ヘッドライトのトリムはそれまでのクローム・メッキからボディと同色のものになった。 ちなみに、当時の人気TVドラマ「ルート66」に登場するのはこのモデルだ。
ヘッドライトが露出したスタイルをもつ、初代コルベット(C1)の最終型は1962年型。 以後、リトラクタブル・ヘッドライトを歴代採用している。 さて、最終モデルでは排気量は5369ccまで拡大し、ベースモデルで最高出力250ps/4400rpm、最大トルク39.0kg-m/2800rpmとなった。 オプションとしてキャブレター仕様は300psと340ps、インジェクション仕様は360psの3機種を設定。 そのほか、サーボ付きディスク・ブレーキ、レース用サスペンションなどもオプション設定していた。 ここまでハイパワーになると、旧態依然たるC1シャシーではもはや役不足。 デビューから9年が過ぎ、満を持してC2へとフルモデルチェンジを遂げたのだ。

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